有痛性分裂膝蓋骨とは
先天的に膝蓋骨(ひざのお皿)が2つ以上に分裂している状態のことです。
分裂しているが痛みがないものを無痛性分裂膝蓋骨
分裂していて痛みを伴うものを有痛性分裂膝蓋骨といい、分裂しているからといって必ずしも症状がでてくるワケではありません。
分裂膝蓋骨の大半は二分膝蓋骨といわれています。
分裂膝蓋骨の原因は、先天性のものと考えられていて、成長過程において膝蓋骨が1つの骨として形成されて行く中で、形成不十分のまま育っていった結果、分裂したままの状態になってしまったものです。
また、この時期に活発に激しい運動を繰り返すことで、膝に負担がかかり、疲労骨折のような状態で分裂したまま形成されていくとも考えられています。
膝蓋骨が分裂していること自体が痛みの原因ではないので、症状が全く出ない場合のほうが多いです。しかし、激しいスポーツや運動を行った時や、しゃがみ動作を多く行った時などに膝蓋骨の分裂した部分に大きな負担が加わることで炎症が発生すると痛みが生じます。
急激なダッシュや急停止など、特に太ももの筋肉(大腿四頭筋)を酷使するスポーツで痛みが発症するケースが多く、他にも成長期にあって骨や筋肉の成長が著しく、膝が不安定になりやすい10代前半の男子に多く見られます。
具体的に痛みが発生しやすいスポーツとして
・野球
・サッカー
・バレーボール
・バスケットボール
・陸上競技(特に短距離走)
が挙げられます。