スポーツでの痛みにはその競技の名前がつくものがいくつかあります。
野球肘・野球肩をはじめ、ゴルフ肘やテニス肘があります
今回のテニス肘は肘の外側の骨が出っ張ったところに痛みがでてくるもので
正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつ がいそくじょうかえん」といいます
肘の外側の出っ張りを上腕骨の外側上顆といい、そこに炎症が起こっているということです
この外側上顆には手の甲側の肘から先の筋肉がまとまって付いています
テニスをしていてバックハンドで打つと、その筋肉が過緊張して柔軟性がなくなり、付け根である外側上顆に負担がかかって炎症が起こるのでテニス肘といわれています
ところが「自分はテニスをしていないのに肘の外側が痛くなるけど、、、」という方もたくさんおられます
たくさんのテニス肘の患者さんを治療させていただいていますが、どちらかというとテニスをされていない方が多いです
みなさん「テニスをしていないのにテニス肘になる!?」と不思議に思われるくらいです
先ほども説明させていただいた通り
手の甲側の肘から先の筋肉の過緊張が大きな原因となっています
それらの筋肉は手首を反らす、指を伸ばすときにも使います
と、いうことは、、、、、
重い荷物を持つことが多い、パソコンなどで指を伸ばすことが多い方は知らないうちに
その筋肉を使っており、その結果テニス肘になってしまいます。
もちろん実際にテニスをしている方もなるので気をつけなければなりません。
その上腕骨外側上顆炎もひどくなると骨をめくりあげて、剥離骨折のような状態になることもあるので早めの治療、予防が重要になってきます