こんにちは! 住之江区緑木にある【ゆう鍼灸整骨院】です。
いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。
転んだとき、捻ったとき、普段の生活で頻繁に使っている場合、手首を痛める原因は日常にたくさんあります。
手首は実は繊細な部分なので痛める原因はたくさんあります。
〜手首の構造〜
手首は正式には手関節といい、前腕の橈骨・尺骨と手根骨と呼ばれる細かい8個の骨によって構成されています。
手根骨は豆状骨・三角骨・月状骨・舟状骨・大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨の8つの総称です。
関節とは「骨と骨が連結するところ」のことなので、骨が多い分関節も多くなります。
一般的にいう手首の関節は「橈骨手根関節」「手根中央関節」「手根間関節」「豆状骨関節」などがあります。
関節が多いだけでなく、腱や筋・神経や血管も比較的浅いところをが通っているので、その分痛める要因も増えてしまいます。
〜腱や筋が原因の痛み〜
手首の痛みで一番に頭に浮かぶのが【腱鞘炎】だと思います。名前の通り『腱鞘に炎症が起こった状態』のことをいいます。
腱鞘は手指を通っている腱が浮き上がらないように抑えている組織で、「腱」の「鞘(さや)」という意味です。この腱鞘がないと腱が浮き上がってしまい、手指を上手く動かせなくなります。
腱は筋肉と骨を結びつける組織で、大元の筋肉を使いすぎると腱と腱鞘が擦れて炎症を起こしてしまいます。そうなることで痛みや熱感がでてきて動かしづらくなります。
この腱鞘炎の細かい話をすると、【ド・ケルバン病】と【バネ指】と呼ばれるものがあります。
試しに親指を広げてみて下さい。すると手首の母指側の部分に2本、腱が浮かび上がってくると思います。この腱を短母指伸筋腱と長母指外転筋といいますが、【ド・ケルバン病】はその辺りに生じる腱鞘炎のことを指します。
その辺りに痛みのある方は親指を握り込んで、そのまま手首を小指側へ倒してみてください。それで痛みが出たり強くなる、または痛くてできない場合はド・ケルバン病の疑いがあります。
これは「ファンケルシュタインテスト」といい、実際にド・ケルバン病の診察時に用いる検査法となります。
ド・ケルバン病が親指に起こる腱鞘炎なのに対し、【バネ指】はどこの指にでも起こり得ます。指だけでなく手のひらにも起こることがあります。
腱鞘炎が悪化したもので、炎症が起きても治療せずそのままにしていると腱鞘が肥厚してしまい、腱と腱鞘のスベりがスムーズにできなくなります。
そんな状態で無理に指を曲げ伸ばしすると、指がガクッとなってしまいます。これを「ばね現象」といいます。
状態がひどくなると、手術で腱鞘を切開しなければならなくなります。
腱鞘炎は主に使いすぎでなる疾患ですが、もちろん手をついて転んだ際に腱や筋肉を痛めることもあります。
〜骨が原因の痛み〜
手首には8個の手根骨があると言いましたが、当然骨なので骨折や脱臼を起こすこともあります。
その中でも多いのが【舟状骨骨折】です。
この舟状骨は位置上、手をついて転んだときに一番衝撃がかかりやすいところになります。
しかも舟状骨の骨折する場所によっては、治癒に必要な栄養を運ぶ血液の供給が悪い部分もあるので治りが遅くなったりもします。
手をついて転んだときは【月状骨周囲脱臼】または【月状骨脱臼】を起こすこともあります。
月状骨周囲脱臼は月状骨と有頭骨との正常な関係が破壊された状態、月状骨脱臼は月状骨が有頭骨と橈骨から分離した状態のことを指します。
ちなみに月状骨周囲脱臼は月状骨脱臼の5倍多いそうです。
手根骨は骨が多い分関節も多いので、骨折や脱臼まではいかなくても関節が炎症を起こしてしまうこともあります。
骨とは少し違いますが、少しややこしい疾患で【三角線維軟骨複合体損傷】というものがあります。
【TFCC】とも呼ばれる疾患ですが、治りづらい疾患の一つです。
手首の小指側にある関節円板・靭帯などの軟部組織を総称して三角線維軟骨複合体と呼びます。
ドライバーでネジを締めたり、手首を捻る動きをよくする方に多く起こります。
〜神経が原因の痛み〜
手首で神経といえば【手根管症候群】です。
手根管とは手首の手のひら側にある神経や腱が通るトンネルのこと。この手根管を通っているのが正中神経です。
この部分で正中神経が障害を受けて症状がでてきます。
症状は親指〜薬指の親指側半分と手のひらに痺れを感じます。
手首の付け根あたりを指でトントン叩くと症状がでたり悪化したりする「チネルサイン」も判断材料になります。
〜最後に〜
手首は繊細な部分ですが、毎日確実ち使う部分でもあります。
痛めると日常生活にも支障が出てくるので、調子の悪い方は早めに治療を始めることをオススメします。
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