インピンジメントとは【衝突】・【挟まる】という意味です
肩関節は”肩甲骨の浅くて小さい凹み”と”その凹みよりも大きい上腕骨頭”が合わさり”肩関節”を構成していますが
骨同士がしっかりはまっているワケではありません。
そのままでは関節がポロって外れてしまいます。
その関節を安定させているものが、筋肉や靭帯、腱です。
一般的にインナーマッスルまたは腱板と言われている棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋が肩関節を包むように存在しています。
また、肩関節には肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)という袋が骨と筋肉の間に存在することで、腱板が動きやすいようにクッションのように衝撃を吸収して腱板を保護しています
インピンジメント症候群とは、肩を挙げたり動かすときに腱板や滑液包などが肩関節で”衝突”したり”挟まる”ことで痛みを起こし、それ以上動かすことができなくなる症状の総称です。
インピンジメントには種類があります。
・肩関節で骨に腱板と滑液包な衝突することを
=エクスターナルインピンジメントまたは肩峰下インピンジメント
・肩関節で骨に土手のように付着している関節唇(かんせつしん)が衝突する
=インターナルインピンジメント
これは投球障害肩で最近注目されています。
インピンジメント症候群が起こる原因として考えられるのは
■オーバーユースによる筋の硬化
■胸郭や肩甲骨の動きが悪い
■姿勢の悪化
などが主な要因となります。
ほかにも、
■胸を張ろうとして首にばかり力が入り肩甲骨を寄せられない人
■投球時に肘が下がってしまう人
もインピンジメントを起こしやすいと考えられています
当院ではインピンジメント症候群の治療はもちろん
元プロ野球チームのトレーナーと同じやり方の投球フォームの改善指導も行っています