ペルテス病は、子どもの発育時に大腿骨頭(太ももの骨の頭の部分)への血流が途絶えて、その部分が壊死してしまう病気です。
ペルテス病は、1900年初頭にペルテスというドイツ人が学会で発表したことから、その名前が付けられました。
発表されてから100年以上たった現在でも、その原因は解明されていません。
小さな外傷の繰り返しによる血行障害、感染症、内分泌障害、血液凝固異常、遺伝、受動喫煙など、原因についてはいくつかの説がありますが、なぜ血液供給が途絶えるのかについては不明です。
発症自体は3歳〜12歳にみられますが、特に発症しやすいのは6歳〜7歳頃の男児です。
日本での発生頻度は2万人に1人の割合と報告されています。
発病の経緯としては
明らかな外傷歴がなく、疼痛と歩き方の異常によって発症します。
疼痛は股関節周囲だけでなく、大腿・膝までに起こることもあるので注意が必要です。
上記の通り、2・3歳〜12歳に多くみられ、特に4歳〜8歳に多い病気です。
男児が女児に比べて5〜10倍ほど多く、両側とも発症した例が10〜20%にみられますが、左右で発症時期が異なることが一般的です。
症状は
疼痛は軽度でその原因は関節水腫です。
水腫は早期に自然消退し、それとともに疼痛も消えます。
そのため発症に気付かず、病気が進行していることがあります。
股関節の運動制限は、特に内側に捻る運動で強い傾向があります。