臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)とは
骨盤の形態異常のことで、先天的あるいは後天的に臼蓋側のかぶりが浅く、股関節が不安定な状態のことをいいます。
アジア人、特に日本人には多く、日本の股関節痛でお悩みの方の約8割は臼蓋形成不全を有しているといわれていおり、変形性股関節症の発症リスク因子とも考えられています。
しかし臨床的には、臼蓋形成不全があるからといって必ずしも変形性股関節症へ進行するのではなく、日本人独自の生活スタイルを基盤に、出産・育児・仕事・家事・介護・スポーツなど、いくつかの股関節への負担がかかるような生活内容が重なることで、変形性股関節症へのリスクが高まると理解することが大切です。
臼蓋形成不全が存在していても、特別に症状が出なければ気付かないこともあります。
そのため症状が出現したら、病期が進行しているともいえます。
その症状とは、【疼痛(痛み)】です。
初期には、股関節を捻るようや運動で軽い疼痛が出現します。
痛みが出現している時はすでに臼蓋の軟骨の磨耗が進んでいるかもしれません。
この『軟骨の磨耗』がさらに進んでくると、強い疼痛が出現するとともに、関節の可動域制限や変形、脚長差などが出現します。
臼蓋形成不全があり、痛みで悩んでいても
処置しだいで改善していくこともあるのでいつでもご相談ください