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ゆう鍼灸院

肘の痛みの原因

こんにちは! 住之江区緑木にある【ゆう鍼灸整骨院】です。

いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。

このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。

 


 

 

 

当院はお子様連れの患者さんもたくさん来院されています。

治療中は子どもさんができるだけ退屈しないようにアニメのDVDを見て待っててもらったりしています。

先日も3歳のお子さんを連れた女性の方が来院されました。

ただ、今回の患者さんは子どもさんの方でした。

たまにあるのですが、小さな子どもさんが肘を痛めて来院されます。その多くが転んだときの打撲もしくは【肘内障】です。

肘内障とは肘関節を構成する上腕骨・橈骨・尺骨の3つの骨のうち、橈骨という親指側の骨がそれを留めている輪状靭帯から抜けてしまった状態です。

寝返りをうったり、手を引っ張ったときに起こりやすいです。

特徴としては『肘内障になった方の手を使おうとしない』ということ。お菓子やおもちゃを渡しても肘内障側の手を使わず、わざわざ反対の手で取ろうとしてきます。

痛みで泣く子もいれば、全く痛そうにしない子もいてます。

寝返りでなるのは防ぎようがないですが、手を引っ張る時に注意をしてください。

腕を内側に捻った状態で手を引っ張ると肘内障になりやすいです。『早くおいで!』と手を引っ張ったり、手を持って持ち上げたりするときは気をつけてください。

 

 

 

肘の痛みの原因も子どもに起きやすいものや大人に起きやすいものまでたくさんあります。今回はそんな肘痛を紹介していきます。

 

 

 

 

〜よく診る肘痛の原因〜

肘痛で一番といえば【テニス肘】です。正式には【上腕骨外側上顆炎】といいます。名前の通り上腕骨の外側上顆という部分に炎症が起きた状態のこと。

上腕骨外側上顆は肘の外側(手のひらを上に向けたとき)にある骨が出っ張った部分のことをいいます。

ここには前腕伸筋群、指を伸ばしたり手首を反らしたりする筋肉がいくつか付いています。

これらの筋肉が緊張して柔軟性がなくなると付着部である外側上顆に負荷がかかり炎症が起こります。

痛みや熱感があり、物を持つときに痛みます。

 

テニス肘に似た疾患で【ゴルフ肘】と呼ばれるものがあります。これは上腕骨外側上顆の反対にある上腕骨内側上顆についている前腕屈筋群が緊張することにより、内側上顆に炎症が起こるもので正式には【上腕骨内側上顆炎】といいます。

上腕骨外側上顆炎と同じような症状が起こります。

ちなみにですが、この内側上顆炎も『テニス肘』と言われることがあります。

外側上顆炎を『バックハンドテニス肘』、内側上顆炎を『フォアハンドテニス肘』と呼ぶことがあります。

どちらにしろ筋肉が緊張して骨を捲り上げる力が働くので、放っておいて悪化すると剥離骨折になる恐れがあるので早めの治療が重要です。

 

 

 

野球をしている方によく見られるのが肘関節の【内側側副靱帯損傷】と【離断性骨軟骨炎】です。これらは引っくるめて【野球肘】と呼ばれることがあります。

投球動作の過程でボールを頭の後ろからリリースポイントまで持っていくときに肘関節の内側が開き、外側が狭くなります。このとき内側側副靱帯は伸ばされる力が、外側の関節は狭くなってぶつかる力が働きます。

それを繰り返すことによって内側側副靱帯が炎症や断裂を起こしたり、外側の関節部分で炎症を起こしてしまいます。

子どもでピッチャーをしている場合は離断性骨軟骨炎になって状態がひどくなると、病院で数年間は投球禁止と言われることもあります。

スポーツをしていると痛みを我慢して練習してしまいがちですが、悪化して長期間休むよりも少しの間休憩しながら治療に専念する方が間違いなくいいと思います。

 

 

肘の痛みで治療させてもらうのは上記の3つがダントツで多いです。

次は肘の骨折を紹介します。

 

 

 

 

 

〜肘関節周辺の骨折〜

肘の骨折で一番多いのは【上腕骨顆上骨折】です。

この骨折は3〜8歳に生じやすい骨折で、子どもの肘の骨折では最も頻度の高い骨折です。

原因としては肘を伸ばして手をついて転んだ際に受傷することがほとんどです。

子どもの上腕骨顆上部は骨皮質(骨の表面)が薄く、骨の断面積も小さいので、どうしても力が集中してかかると折れてしまいやすいのです。

肘に強い痛みがあり、動かすのが困難になります。

骨折した際に骨のズレが大きいと内出血がでたり、ヒドイ場合は神経や血管を傷つけてしまう可能性もあります。

 

 

子どもが手をついて転んだ場合は上腕骨顆上骨折を起こしやすいですが、大人の場合は【橈骨頭骨折】を起こしてしまうことがあります。

橈骨とは前腕の親指側にある骨のことで、橈骨の一番肘側を橈骨頭と呼びます。

この骨折は肘を伸ばした状態で手をつき転んだときになりやすい骨折です。

肘関節を伸ばした状態で手をつくと、前腕に衝撃がかかります。この際、橈骨頭が上腕骨とぶつかることにより橈骨頭が骨折してしまうことが多いです。

ただこの状況では橈骨頭だけでなく、そのすぐ下にある少し細くなっている橈骨頸部も骨折してしまったり、肘周りの靭帯や上腕骨も痛めてしまう可能性があります。

 

 

 

肘をついて転ぶと【肘頭骨折】を起こしてしまう恐れがあります。顆上骨折も橈骨頭骨折も、患部に間接的に力が働く介達外力によって起こる骨折ですが、肘頭骨折は介達外力でも患部に直接力が働く直達外力でも起こります。

直達外力の場合は肘をついて転んだ場合、介達外力の場合は上腕三頭筋の牽引力によって骨折を起こしてしまいます。

上腕三頭筋は上腕の裏にある筋肉で、肘頭に付着しています。この筋肉によって肘頭が剥離のような状態を起こしてしてしまうのです。

そのせいで肘が正常には動かなくなり、強い腫れや痛みが出ます。肘のあたりに窪み骨が折れているのが分かることもあります。

 

 

 

 

〜肘の脱臼〜

手をついて転ぶことで【肘関節後方脱臼】を起こすことがあります。スポーツや交通事故で多く見られますが骨折に伴って脱臼を起こしてしまうことがあります。

大人の場合は橈骨頸部や尺骨鉤状突起の骨折。

子どもの場合は橈骨頭の脱臼と尺骨の骨折を伴うことがあります。

この状態を『脱臼骨折』といい、子どもの橈骨頭脱臼と尺骨骨折の複合損傷を【モンテギア骨折】といいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

細かいものを合わせるともっとありますが、大まかには今回紹介したものがあります。

上記の疾患にならないように気をつけてください。

また、痛みや違和感があればいつでもご相談ください。

 

 

 


 

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