【手のしびれ~肩~】で【胸郭出口症候群】と書きましたが、あまり聞き慣れない言葉だと思います
しかし、胸郭出口症候群の疑いがある患者さんもおられますので改めてここで、、、
【胸郭出口症候群】とはざっくりいうと、胸郭出口のところで神経や血管が圧迫されて、しびれやだるさ、冷感、筋力低下などの症状がでる病態です
胸郭とは、前は胸骨
後ろは胸椎
横は肋骨で構成されたカゴのような物で、心臓や肺、血管、神経などの重要なものがたくさんこの胸郭に囲まれています
その中で鎖骨と第一肋骨の隙間を【胸郭出口】と呼びます
前斜角筋と中斜角筋の間、鎖骨と肋骨の間、小胸筋の後ろを神経や血管が走り、そこで圧迫を受けると、それぞれ斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群と呼ばれます
斜角筋症候群かどうかを確かめるには、
アレンテスト:肘を90度曲げて、肩の関節も同じくらい上げ、首を上げた腕の反対側に向けます
これで腕周りや、手に症状が出たり、手首の脈が弱くなると陽性となり、斜角筋症候群の疑いがあります
ハルステッドテスト:肘を伸ばしたまま、肩を上げ、反対側へ首を倒します。これも症状がでたり、手首の脈が弱くなると陽性となります
モーリーテスト:首の付け根、鎖骨の上を指先でつまみ、症状、脈の減弱がみられると陽性です
肋鎖症候群
エデンテスト:胸を張って、両肩を後下方へ引いて症状が出たり、手首の脈が弱くなると陽性です
過外転症候群
ライトテスト:イスに座って肘を90度曲げて、肩も90度上げるて症状、脈の減弱が見られると陽性となります
これらは姿勢が悪くなで肩の方
筋疲労などで筋肉が硬くなっている方に起こりやすいです
手や腕の痺れは胸郭出口症候群にしても、ヘルニアにしても放って置くと危険なものなので、思い当たる方は早めにご相談ください