当院に来られる10歳前後の患者さんの中でも『足の内側が痛い』と訴える患者さんが多いです
基本的に足を捻ったり、打ったりの捻挫・打撲が多いですが【外脛骨】のある患者さんもおられます
【外脛骨】とは、足の親指側の側面にボコッと骨のでっぱりがある場合、それのことをいいます
日本人ではだいたい5人に1人の割合で見られ、女児に多く見られます
この骨のでっぱり(外脛骨)自体に特に意味はありませんが、扁平足のある子や捻挫を繰り返す子に起こりやすい過剰骨です
スポーツをしている10歳~15歳の子に発生しやすく、足の舟状骨のところがでっぱってきます
でっぱること自体は害はないですが、これが痛みだすと【有痛性外脛骨】といい、やっかいなものになります
骨の成長が止まる15歳~17歳くらいには自然に治ることが多いですが、何がやっかいかというと押したり、何かが当たると痛いということです
と、いうことは靴を履いていると靴が当たって痛む・サッカーをしている子はインサイドキックでボールを蹴ると痛むのでかなり不便になってきます
テーピングをしたり、舟状骨についている後脛骨筋という筋肉をゆるめたり
家でできるのは痛むところに何がクッションになるものをはさんであげたりします