こんにちは! 住之江区にある【ゆう鍼灸整骨院】です。
いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。
初診の患者さんや久しぶりに来院される患者さん、通院中の患者さんが新たに別の場所を痛められた時など全ての患者さんの症状を、はじめに診察させてもらいます。
当たり前のことですが、はじめの問診や触診・検査をしっかりしておかないと治療効果がでない恐れがあるからです。
これは鑑別疾患が多い部位ほどです。
肩関節や膝関節は関節はもちろん、筋肉や靭帯などたくさんの組織が存在しています。
組織が多く存在しているということはその分痛める可能性のある場所も多くなるということです。
特に肩関節は可能域が広い関節であり、周りの筋肉や靭帯によって支えられているため痛みがでやすい部位の1つとなっています。
〜肩関節の痛み〜
肩関節が痛いと聞いてみなさんが一番に思い浮かべるのが【四十肩・五十肩】だと思います。正式には『肩関節周囲炎』という疾患名ですが、この疾患は他の疾患とは少し違います。
例えば足首を捻挫したときの診察は『ココが痛くてコノ動きで痛みが増すからコノ靭帯を痛めている』とわかりやすいのです。
しかし五十肩は、他の疾患の疑いがない場合に五十肩として治療を始めます。
この五十肩の疑いをもつ場合は消去法になります。
ただ、特徴としては結帯動作と結髪動作が困難となります。
結帯動作はエプロンの紐を後ろで結ぶ動き、結髪動作は髪の毛を後ろで結ぶ動きのこと。
炎症期・拘縮期・回復期と呼ばれる3つの期間がありますが、炎症期では安静時も疼きがあり温めると痛みが増えます。安静時での疼きがなくなり拘縮期になると積極的に温めたり肩周りを緩めていく治療にかわります。
五十肩の疑いをもつ際は消去法と言いましたが、他の疾患を知っていないと消去法は使えません。
スポーツ選手、特に野球選手に大きく関わってくる肩関節のインナーマッスル。このインナーマッスルとは肩関節でいうところの腱板です。
腱板とは棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉の総称で肩関節の安定にも深く関わってくる筋肉です。
これらの筋肉に炎症が起こっている状態を【腱板炎】、断裂を起こしている状態を【腱板断裂】といいます。
この腱板を損傷している場合も4つの筋肉のうちどれを痛めているかを見極めないといけません。
重い物を持つ機会が多い人は【上腕二頭筋長頭腱炎】という疾患にかかりやすい傾向があります。
二の腕にある力こぶをつくり、肘を曲げるときに働く筋肉です。この筋肉には名前の通り長い腱と短い腱が存在します。
その長い方の腱が肩関節前面の結節間溝という溝を通っており、その部分で炎症が起き痛みがでてきます。
肩を挙げるときにある程度の角度で痛みがでる方は【インピンジメント症候群】の可能性があります。
インピンジメントとは「衝突」という意味です。
肩関節を構成する肩甲骨と上腕骨がお互いに当たったり、周りの組織を挟んでしまうことによって痛みがでる疾患です。
腕を横から上げていって60〜120°の間で強い痛みがでてきます。
これを放っておくと周りの組織を痛めたり、骨が変形してしまったりする恐れがあります。
野球をしている人は、上腕二頭筋長頭腱炎やインピンジメント症候群ほど多くはありませんが【上方関節唇損傷】にも気をつけなければいけません。
肩関節は受け皿になっている肩甲骨が上腕骨より小さくなっていて、ガチっと嵌まり込んでいるワケではありません。そのおかげで可動域が広いのですが、その分周りの組織に支えられています。
そんな肩関節を補うための組織の1つがこの関節唇となります。
野球の投球時だけでなくバレーのスパイクやテニスのサーブ、剣道の面打ちなどでもなりえる疾患で【スラップ損傷】や【スラップリージョン】とも呼ばれます。
肩関節周りに肩峰下滑液包という滑液が入った袋状の組織があります。
この滑液包は筋肉や腱・靭帯などが骨と擦れるのを防ぐ役割をしていますが、肩を異常な使い方をしたりオーバーユース、感染症などによって炎症を起こしてしまうことがあります。その状態を【肩峰下滑液包炎】といいます。
肩峰下滑液包が炎症を起こしてしまうと、肩を横から挙げる時・上着を着るときなどに痛みがありあげれなくなります。
何度もいいますが肩関節は周りの組織によって支えられているので、その分にはたくさんの組織が存在します。
腱板の4つの他にも筋肉もありますし、肩鎖靭帯や烏口鎖骨靭帯などもあります。
周りの組織に頼って安定している分、その組織に負荷がかかりやすく痛めやすくなっているので気をつけてください。
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