新着情報
こんにちは! 住之江区緑木にある【ゆう鍼灸整骨院】です。
いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。
当院はお子様連れの患者さんもたくさん来院されています。
治療中は子どもさんができるだけ退屈しないようにアニメのDVDを見て待っててもらったりしています。
先日も3歳のお子さんを連れた女性の方が来院されました。
ただ、今回の患者さんは子どもさんの方でした。
たまにあるのですが、小さな子どもさんが肘を痛めて来院されます。その多くが転んだときの打撲もしくは【肘内障】です。
肘内障とは肘関節を構成する上腕骨・橈骨・尺骨の3つの骨のうち、橈骨という親指側の骨がそれを留めている輪状靭帯から抜けてしまった状態です。
寝返りをうったり、手を引っ張ったときに起こりやすいです。
特徴としては『肘内障になった方の手を使おうとしない』ということ。お菓子やおもちゃを渡しても肘内障側の手を使わず、わざわざ反対の手で取ろうとしてきます。
痛みで泣く子もいれば、全く痛そうにしない子もいてます。
寝返りでなるのは防ぎようがないですが、手を引っ張る時に注意をしてください。
腕を内側に捻った状態で手を引っ張ると肘内障になりやすいです。『早くおいで!』と手を引っ張ったり、手を持って持ち上げたりするときは気をつけてください。
肘の痛みの原因も子どもに起きやすいものや大人に起きやすいものまでたくさんあります。今回はそんな肘痛を紹介していきます。
〜よく診る肘痛の原因〜
肘痛で一番といえば【テニス肘】です。正式には【上腕骨外側上顆炎】といいます。名前の通り上腕骨の外側上顆という部分に炎症が起きた状態のこと。
上腕骨外側上顆は肘の外側(手のひらを上に向けたとき)にある骨が出っ張った部分のことをいいます。
ここには前腕伸筋群、指を伸ばしたり手首を反らしたりする筋肉がいくつか付いています。
これらの筋肉が緊張して柔軟性がなくなると付着部である外側上顆に負荷がかかり炎症が起こります。
痛みや熱感があり、物を持つときに痛みます。
テニス肘に似た疾患で【ゴルフ肘】と呼ばれるものがあります。これは上腕骨外側上顆の反対にある上腕骨内側上顆についている前腕屈筋群が緊張することにより、内側上顆に炎症が起こるもので正式には【上腕骨内側上顆炎】といいます。
上腕骨外側上顆炎と同じような症状が起こります。
ちなみにですが、この内側上顆炎も『テニス肘』と言われることがあります。
外側上顆炎を『バックハンドテニス肘』、内側上顆炎を『フォアハンドテニス肘』と呼ぶことがあります。
どちらにしろ筋肉が緊張して骨を捲り上げる力が働くので、放っておいて悪化すると剥離骨折になる恐れがあるので早めの治療が重要です。
野球をしている方によく見られるのが肘関節の【内側側副靱帯損傷】と【離断性骨軟骨炎】です。これらは引っくるめて【野球肘】と呼ばれることがあります。
投球動作の過程でボールを頭の後ろからリリースポイントまで持っていくときに肘関節の内側が開き、外側が狭くなります。このとき内側側副靱帯は伸ばされる力が、外側の関節は狭くなってぶつかる力が働きます。
それを繰り返すことによって内側側副靱帯が炎症や断裂を起こしたり、外側の関節部分で炎症を起こしてしまいます。
子どもでピッチャーをしている場合は離断性骨軟骨炎になって状態がひどくなると、病院で数年間は投球禁止と言われることもあります。
スポーツをしていると痛みを我慢して練習してしまいがちですが、悪化して長期間休むよりも少しの間休憩しながら治療に専念する方が間違いなくいいと思います。
肘の痛みで治療させてもらうのは上記の3つがダントツで多いです。
次は肘の骨折を紹介します。
〜肘関節周辺の骨折〜
肘の骨折で一番多いのは【上腕骨顆上骨折】です。
この骨折は3〜8歳に生じやすい骨折で、子どもの肘の骨折では最も頻度の高い骨折です。
原因としては肘を伸ばして手をついて転んだ際に受傷することがほとんどです。
子どもの上腕骨顆上部は骨皮質(骨の表面)が薄く、骨の断面積も小さいので、どうしても力が集中してかかると折れてしまいやすいのです。
肘に強い痛みがあり、動かすのが困難になります。
骨折した際に骨のズレが大きいと内出血がでたり、ヒドイ場合は神経や血管を傷つけてしまう可能性もあります。
子どもが手をついて転んだ場合は上腕骨顆上骨折を起こしやすいですが、大人の場合は【橈骨頭骨折】を起こしてしまうことがあります。
橈骨とは前腕の親指側にある骨のことで、橈骨の一番肘側を橈骨頭と呼びます。
この骨折は肘を伸ばした状態で手をつき転んだときになりやすい骨折です。
肘関節を伸ばした状態で手をつくと、前腕に衝撃がかかります。この際、橈骨頭が上腕骨とぶつかることにより橈骨頭が骨折してしまうことが多いです。
ただこの状況では橈骨頭だけでなく、そのすぐ下にある少し細くなっている橈骨頸部も骨折してしまったり、肘周りの靭帯や上腕骨も痛めてしまう可能性があります。
肘をついて転ぶと【肘頭骨折】を起こしてしまう恐れがあります。顆上骨折も橈骨頭骨折も、患部に間接的に力が働く介達外力によって起こる骨折ですが、肘頭骨折は介達外力でも患部に直接力が働く直達外力でも起こります。
直達外力の場合は肘をついて転んだ場合、介達外力の場合は上腕三頭筋の牽引力によって骨折を起こしてしまいます。
上腕三頭筋は上腕の裏にある筋肉で、肘頭に付着しています。この筋肉によって肘頭が剥離のような状態を起こしてしてしまうのです。
そのせいで肘が正常には動かなくなり、強い腫れや痛みが出ます。肘のあたりに窪み骨が折れているのが分かることもあります。
〜肘の脱臼〜
手をついて転ぶことで【肘関節後方脱臼】を起こすことがあります。スポーツや交通事故で多く見られますが骨折に伴って脱臼を起こしてしまうことがあります。
大人の場合は橈骨頸部や尺骨鉤状突起の骨折。
子どもの場合は橈骨頭の脱臼と尺骨の骨折を伴うことがあります。
この状態を『脱臼骨折』といい、子どもの橈骨頭脱臼と尺骨骨折の複合損傷を【モンテギア骨折】といいます。
細かいものを合わせるともっとありますが、大まかには今回紹介したものがあります。
上記の疾患にならないように気をつけてください。
また、痛みや違和感があればいつでもご相談ください。
●当院へのアクセス 地下鉄四ツ橋線 北加賀屋駅 3番出口より徒歩3分
●加賀屋周辺にお住いの患者さんが多数来院してくれています。
●ご新規の患者さん1日3名様までで、予約優先制とさせていただいております。
●定休日 日曜日・祝日・土曜日午後
ご予約の際は『ホームページを見て、、、』とお電話ください。 ご予約でなくても気になることやご相談があればいつでもお電話ください。
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『シビレ』と聞くと有名なものに【坐骨神経痛】があります。
坐骨神経痛はお尻から足にかけてのシビレや痛みの症状がでますが、実は下半身だけでなく上半身にも神経痛が起こります。
〜そもそも神経痛とは〜
神経痛の定義は、「ヒトの体においてさまざまな原因により、末梢神経が刺激されることに起因する痛み」とありますが、痛みだけでなく「痺れ」「痛だるい」「つっぱる」と表現される患者さんも少なくありません。
そんな神経痛ですが、基本的には大元になっている原因があります。
そしてそのほとんどが何かしらの原因で神経が圧迫されて起こっています。
〜上半身の神経痛〜
上半身、腕の神経痛の原因で代表的なものが【頚椎椎間板ヘルニア】です。
頚椎は7つありそれぞれの頚椎間から神経がでていますが、そのうちどの部分で神経が圧迫されるかによって神経痛のでる箇所が違ってきます。
例えば、6番目の神経が圧迫されていると前腕の親指側〜親指と人差し指
7番目だと中指
8番目だと前腕小指側〜小指と薬指に症状がでます。
患者さんが『腕や手に痺れがある』と来院されたときは、まず症状のでている範囲を聴くことから始めます。
ヘルニアの疑いが低く、手の平や甲・指に症状がでている場合は正中神経、橈骨神経、尺骨神経が障害されていないか確認します。
これらが圧迫などによって神経症状がでているときはそれぞれ【正中神経麻痺】【橈骨神経麻痺】【尺骨神経麻痺】と呼びます。
これらもそれぞれ症状のでる範囲が違ってきます。
正中神経は、親指から薬指の親指側半分までの手のひら側の感覚。前腕の回内(手首を内側へ捻る)や手首の屈曲(曲げること)、手指の屈曲の運動障害。さらに母指の付け根の筋肉(母指球筋)の萎縮などがでてきます。
橈骨神経の場合、上腕中央部で神経障害が起こると親指・人差し指・中指の甲側(手の甲を含む)から前腕の親指側の感覚の障害が生じ、下垂手になります。
肘の手のひら側で後骨間神経が障害されると下垂指になりますが、この場合は感覚の障害がありません。
前腕から手首にかけての親指側がケガなどで傷害を受けるとケガの部位によりいろいろな感覚の障害が起こります。前腕から手背の母指側、母示中指の背側の感覚の障害が生じますが、下垂手にはなりません。
尺骨神経は小指と薬指の小指側1/2の掌背側の感覚、前腕の小指側の感覚を支配しています。
前腕部では手首や指の屈曲、手部では親指の付け根の筋肉(母指球筋)以外の筋肉のほとんどを支配しています。尺骨神経と尺骨動・静脈が一緒に手首の尺屈側にあるギヨン管を通過します。
この尺骨神経はのどこで障害されるかによって症状が違ってきます。
肘より上の部分で傷害された場合では、麻痺の程度はさまざまですが前腕の小指側とと小指・薬指の小指側1/2の掌と手の甲側の感覚障害と薬指と小指の屈曲障害
母指球を除く手の筋肉が麻痺し巧緻運動障害が生じます。かぎ爪変形も生じます。
ギヨン管部での症状は、感覚障害だけのもの、第1指間のみがやせて感覚障害がないものなどいろいろな症状を呈します。
ヘルニアや末梢神経障害以外では【胸郭出口症候群】というものがあります。
胸郭とは胸をとりまく骨格のことをいい、胸骨・肋骨・胸椎によって構成されています。
その胸郭の出口を腕神経叢や鎖骨下動脈・静脈が通過するのですが、胸郭出口は物理的に狭くなっている部分がいくつか存在し、そこで神経や血管が障害されることによって腕や手などに症状が現れます。
腕や手の神経の代表的なものは上記の3つですが、他にも頚椎が老化などによって起こる変形や糖尿病が原因で神経症状がでてくることもあります。
〜下半身の神経痛〜
下半身、あしの神経痛で一番有名なのが【坐骨神経痛】です。坐骨神経痛とは坐骨神経に沿ってお尻から足かけて起こる痛みや痺れのことです。坐骨神経は腰から足にかけて伸びているヒトの体で一番太く長い神経です。
この神経が何らかの原因で障害されることによって坐骨神経痛がでてきます。
坐骨神経痛も上半身の神経痛と同様に、症状のでている範囲を見るとある程度どの辺りで神経が障害されているかがわかります。
主な原因はいくつかありますが、当院にも坐骨神経痛を訴えて来院される患者さんが多数おられます。
坐骨神経痛でまず外せない疾患が【腰椎椎間板ヘルニア】
腰椎同士の間にあり、クッションの役割をしている椎間板が飛び出し神経が圧迫されることによって神経痛がでてきます。
レントゲン検査である程度の予測はたてれますが、確実に検査をしようと思うとMRIでないとこの椎間板は見えません。
特に気をつけなければいけない疾患に【腰椎分離すべり症】というものがあります。この疾患は腰椎が何らかの原因によって分離してしまい、分離した腰椎が前方へすべってズレることによって神経を障害してしまう疾患です。
この疾患があるにもかかわらず強烈なマッサージを受けたり、ストレッチなどで腰を反らすことを多くしてしまうと分離している腰椎が余計に前方へズレてしまい症状がでてきたり悪化したりしてしまいます。
若い時期に激しい運動をしている方が腰椎分離症になりやすいと言われています。
逆に年齢を重ねるにつれてなりやすい【腰部脊柱管狭窄症】
という疾患があります。
脊柱管と呼ばれる脊髄が通るトンネルが狭くなることによって神経が障害される疾患です。
年齢を重ねることによる骨の変形が原因になることがあります。
この疾患の特徴は「間欠性跛行」と呼ばれる症状があることです。間欠性跛行とは『歩いていると脚が痛くなって歩けなくなりますが、休憩するとまた歩けるようになる』という症状のことをいいます。
この間欠性跛行は【下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)】という疾患でもでてきます。
このASOは足の血管の動脈硬化によって足への血流が悪くなり、足へ送る栄養や酸素が不足してしまうことでさまざまな障害が現れます。
このASOと脊柱管狭窄症の鑑別は腕と足の血圧を測るABI検査などで分かりますし、脊柱管狭窄症は自転車や手押し車など前屈みの姿勢で動いている間は間欠性跛行はでないので、その点をみればある程度どちらの疾患なのかが分かります。
ここまでは腰椎や椎間板など比較的体の深いところが原因で起こる疾患でしたが、最後の【梨状筋症候群】という疾患はその名前の通り梨状筋という筋肉が原因となります。
梨状筋はお尻の奥の方にある筋肉ですが、この筋肉が緊張し硬くなってしまうと近くを通っている坐骨神経を圧迫してしまいます。その結果痛みや痺れなどの神経症状があらわれます。
上半身と下半身の神経痛の原因になる代表的な疾患をいくつか挙げました。
上記の疾患が原因となっていることが多いだけで当てはまらない方もおられます。
症状があってお悩みの方はいつでもご相談ください。
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●加賀屋周辺にお住いの患者さんが多数来院してくれています。
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前日紹介させてもらった投球フォーム改善メニューで来院された患者さんの話の続きです。
今回は上半身のフォーム改善です。
まずはじめに前回した下半身のフォームチェックをしました。
また少し直すところもありましたが、家で一週間しっかり練習してくれたおかげで修正前よりかなり下半身が使えるようになっていました。
ここで前回に比べて改善がない場合はもう一度下半身のフォーム改善を行いますが、しっかり改善できていました。
ということで上半身のフォームチェックをしました。
投球時に肩関節がゼロポジションにあることが理想です。
これはゼロポジションが【肩関節が安定する位置】で【筋肉の捻れが一番少ない位置】なので故障のリスクが軽減するからです。
今回の患者さんはこのゼロポジションを通る腕の軌道はほぼ完璧でした。
今まで肩や肘を痛めたことがないそうですが、大部分はこの腕の軌道のおかげだと思われます。
ただ腕の軌道をゼロポジションにもう少しスムーズに持っていけるように改善できそうでした。
他にも少しだけですがリリースポイントの修正の余地もあり、これらを直すともっとカラダ全体を使った投球ができそうでした。
肩関節は特別硬くもなく下半身ほどの問題はなかったので、上半身はスムーズに改善することができました。
最後に再度フォームチェックを行い、家でもできるセルフケアを伝えて終わりました。
また次の来院までの一週間、家でフォームを意識しながら練習してもらいます。
これで改善ができていたら、次は上半身と下半身を連動させたフォームチェックをする予定です。
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当院はプロのスポーツ選手の治療もさせてもらっているおかげか、スポーツをしている患者さんが多数来院されます。
その中でもダントツに多い競技が野球です。
小学生から社会人まで幅広い年齢層の患者さんが来院されますが、野球をしている方で痛めやすいのは体のどの部分だと思いますか?
それは肩と肘です。投手や野手に関係なくです。
そして、そんな患者さんに共通するのは投球フォームです。
程度はありますが、ほとんどの場合『体全体を使えていないため腕の力に頼った結果、肩や肘に余計な負担がかかり痛めやすくなってしまう』という流れです。
フォームを変えたから全く痛めなくなる!というワケにはいきませんが、間違いなくリスクは激減するので
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肩が痛くて上がらなかった患者さんの治療をさせてもらっていました。
普通に動かすのは比較的すぐにできるようになりましたが、ペットボトルの水をコップに注ぐ姿勢をとることができませんでした。
肘を曲げて肩を外側からあげていく動きが困難になっていました。
この間、患者さんが『久しぶりに水をコップに入れれた』と喜んで報告してくれました。
まだ上げていく途中で少し引っかかる感覚があるそうですが、そこを超えると痛みも違和感もなく動かせたそうです。
少しずつですが、どんどん状態がよくなっているのでもう少しで完治しそうなので治療感覚を少しあけながら続ける方針です。
肩の症状、とくに五十肩などは少し時間がかかってしまうケースがあるので何か異常を感じたらすぐに治療をはじめることをオススメします。
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初診の患者さんや久しぶりに来院される患者さん、通院中の患者さんが新たに別の場所を痛められた時など全ての患者さんの症状を、はじめに診察させてもらいます。
当たり前のことですが、はじめの問診や触診・検査をしっかりしておかないと治療効果がでない恐れがあるからです。
これは鑑別疾患が多い部位ほどです。
肩関節や膝関節は関節はもちろん、筋肉や靭帯などたくさんの組織が存在しています。
組織が多く存在しているということはその分痛める可能性のある場所も多くなるということです。
特に肩関節は可能域が広い関節であり、周りの筋肉や靭帯によって支えられているため痛みがでやすい部位の1つとなっています。
〜肩関節の痛み〜
肩関節が痛いと聞いてみなさんが一番に思い浮かべるのが【四十肩・五十肩】だと思います。正式には『肩関節周囲炎』という疾患名ですが、この疾患は他の疾患とは少し違います。
例えば足首を捻挫したときの診察は『ココが痛くてコノ動きで痛みが増すからコノ靭帯を痛めている』とわかりやすいのです。
しかし五十肩は、他の疾患の疑いがない場合に五十肩として治療を始めます。
この五十肩の疑いをもつ場合は消去法になります。
ただ、特徴としては結帯動作と結髪動作が困難となります。
結帯動作はエプロンの紐を後ろで結ぶ動き、結髪動作は髪の毛を後ろで結ぶ動きのこと。
炎症期・拘縮期・回復期と呼ばれる3つの期間がありますが、炎症期では安静時も疼きがあり温めると痛みが増えます。安静時での疼きがなくなり拘縮期になると積極的に温めたり肩周りを緩めていく治療にかわります。
五十肩の疑いをもつ際は消去法と言いましたが、他の疾患を知っていないと消去法は使えません。
スポーツ選手、特に野球選手に大きく関わってくる肩関節のインナーマッスル。このインナーマッスルとは肩関節でいうところの腱板です。
腱板とは棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉の総称で肩関節の安定にも深く関わってくる筋肉です。
これらの筋肉に炎症が起こっている状態を【腱板炎】、断裂を起こしている状態を【腱板断裂】といいます。
この腱板を損傷している場合も4つの筋肉のうちどれを痛めているかを見極めないといけません。
重い物を持つ機会が多い人は【上腕二頭筋長頭腱炎】という疾患にかかりやすい傾向があります。
二の腕にある力こぶをつくり、肘を曲げるときに働く筋肉です。この筋肉には名前の通り長い腱と短い腱が存在します。
その長い方の腱が肩関節前面の結節間溝という溝を通っており、その部分で炎症が起き痛みがでてきます。
肩を挙げるときにある程度の角度で痛みがでる方は【インピンジメント症候群】の可能性があります。
インピンジメントとは「衝突」という意味です。
肩関節を構成する肩甲骨と上腕骨がお互いに当たったり、周りの組織を挟んでしまうことによって痛みがでる疾患です。
腕を横から上げていって60〜120°の間で強い痛みがでてきます。
これを放っておくと周りの組織を痛めたり、骨が変形してしまったりする恐れがあります。
野球をしている人は、上腕二頭筋長頭腱炎やインピンジメント症候群ほど多くはありませんが【上方関節唇損傷】にも気をつけなければいけません。
肩関節は受け皿になっている肩甲骨が上腕骨より小さくなっていて、ガチっと嵌まり込んでいるワケではありません。そのおかげで可動域が広いのですが、その分周りの組織に支えられています。
そんな肩関節を補うための組織の1つがこの関節唇となります。
野球の投球時だけでなくバレーのスパイクやテニスのサーブ、剣道の面打ちなどでもなりえる疾患で【スラップ損傷】や【スラップリージョン】とも呼ばれます。
肩関節周りに肩峰下滑液包という滑液が入った袋状の組織があります。
この滑液包は筋肉や腱・靭帯などが骨と擦れるのを防ぐ役割をしていますが、肩を異常な使い方をしたりオーバーユース、感染症などによって炎症を起こしてしまうことがあります。その状態を【肩峰下滑液包炎】といいます。
肩峰下滑液包が炎症を起こしてしまうと、肩を横から挙げる時・上着を着るときなどに痛みがありあげれなくなります。
何度もいいますが肩関節は周りの組織によって支えられているので、その分にはたくさんの組織が存在します。
腱板の4つの他にも筋肉もありますし、肩鎖靭帯や烏口鎖骨靭帯などもあります。
周りの組織に頼って安定している分、その組織に負荷がかかりやすく痛めやすくなっているので気をつけてください。
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『シビレ』と聞くと有名なものに【坐骨神経痛】があります。
坐骨神経痛はお尻から足にかけてのシビレや痛みの症状がでますが、実は下半身だけでなく上半身にも神経痛が起こります。
〜そもそも神経痛とは〜
神経痛の定義は、「ヒトの体においてさまざまな原因により、末梢神経が刺激されることに起因する痛み」とありますが、痛みだけでなく「痺れ」「痛だるい」「つっぱる」と表現される患者さんも少なくありません。
そんな神経痛ですが、基本的には大元になっている原因があります。
そしてそのほとんどが何かしらの原因で神経が圧迫されて起こっています。
〜上半身の神経痛〜
上半身、腕の神経痛の原因で代表的なものが【頚椎椎間板ヘルニア】です。
頚椎は7つありそれぞれの頚椎間から神経がでていますが、そのうちどの部分で神経が圧迫されるかによって神経痛のでる箇所が違ってきます。
例えば、6番目の神経が圧迫されていると前腕の親指側〜親指と人差し指
7番目だと中指
8番目だと前腕小指側〜小指と薬指に症状がでます。
患者さんが『腕や手に痺れがある』と来院されたときは、まず症状のでている範囲を聴くことから始めます。
ヘルニアの疑いが低く、手の平や甲・指に症状がでている場合は正中神経、橈骨神経、尺骨神経が障害されていないか確認します。
これらが圧迫などによって神経症状がでているときはそれぞれ【正中神経麻痺】【橈骨神経麻痺】【尺骨神経麻痺】と呼びます。
これらもそれぞれ症状のでる範囲が違ってきます。
正中神経は、親指から薬指の親指側半分までの手のひら側の感覚。前腕の回内(手首を内側へ捻る)や手首の屈曲(曲げること)、手指の屈曲の運動障害。さらに母指の付け根の筋肉(母指球筋)の萎縮などがでてきます。
橈骨神経の場合、上腕中央部で神経障害が起こると親指・人差し指・中指の甲側(手の甲を含む)から前腕の親指側の感覚の障害が生じ、下垂手になります。
肘の手のひら側で後骨間神経が障害されると下垂指になりますが、この場合は感覚の障害がありません。
前腕から手首にかけての親指側がケガなどで傷害を受けるとケガの部位によりいろいろな感覚の障害が起こります。前腕から手背の母指側、母示中指の背側の感覚の障害が生じますが、下垂手にはなりません。
尺骨神経は小指と薬指の小指側1/2の掌背側の感覚、前腕の小指側の感覚を支配しています。
前腕部では手首や指の屈曲、手部では親指の付け根の筋肉(母指球筋)以外の筋肉のほとんどを支配しています。尺骨神経と尺骨動・静脈が一緒に手首の尺屈側にあるギヨン管を通過します。
この尺骨神経はのどこで障害されるかによって症状が違ってきます。
肘より上の部分で傷害された場合では、麻痺の程度はさまざまですが前腕の小指側とと小指・薬指の小指側1/2の掌と手の甲側の感覚障害と薬指と小指の屈曲障害
母指球を除く手の筋肉が麻痺し巧緻運動障害が生じます。かぎ爪変形も生じます。
ギヨン管部での症状は、感覚障害だけのもの、第1指間のみがやせて感覚障害がないものなどいろいろな症状を呈します。
ヘルニアや末梢神経障害以外では【胸郭出口症候群】というものがあります。
胸郭とは胸をとりまく骨格のことをいい、胸骨・肋骨・胸椎によって構成されています。
その胸郭の出口を腕神経叢や鎖骨下動脈・静脈が通過するのですが、胸郭出口は物理的に狭くなっている部分がいくつか存在し、そこで神経や血管が障害されることによって腕や手などに症状が現れます。
腕や手の神経の代表的なものは上記の3つですが、他にも頚椎が老化などによって起こる変形や糖尿病が原因で神経症状がでてくることもあります。
〜下半身の神経痛〜
下半身、あしの神経痛で一番有名なのが【坐骨神経痛】です。坐骨神経痛とは坐骨神経に沿ってお尻から足かけて起こる痛みや痺れのことです。坐骨神経は腰から足にかけて伸びているヒトの体で一番太く長い神経です。
この神経が何らかの原因で障害されることによって坐骨神経痛がでてきます。
坐骨神経痛も上半身の神経痛と同様に、症状のでている範囲を見るとある程度どの辺りで神経が障害されているかがわかります。
主な原因はいくつかありますが、当院にも坐骨神経痛を訴えて来院される患者さんが多数おられます。
坐骨神経痛でまず外せない疾患が【腰椎椎間板ヘルニア】
腰椎同士の間にあり、クッションの役割をしている椎間板が飛び出し神経が圧迫されることによって神経痛がでてきます。
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特に気をつけなければいけない疾患に【腰椎分離すべり症】というものがあります。この疾患は腰椎が何らかの原因によって分離してしまい、分離した腰椎が前方へすべってズレることによって神経を障害してしまう疾患です。
この疾患があるにもかかわらず強烈なマッサージを受けたり、ストレッチなどで腰を反らすことを多くしてしまうと分離している腰椎が余計に前方へズレてしまい症状がでてきたり悪化したりしてしまいます。
若い時期に激しい運動をしている方が腰椎分離症になりやすいと言われています。
逆に年齢を重ねるにつれてなりやすい【腰部脊柱管狭窄症】
という疾患があります。
脊柱管と呼ばれる脊髄が通るトンネルが狭くなることによって神経が障害される疾患です。
年齢を重ねることによる骨の変形が原因になることがあります。
この疾患の特徴は「間欠性跛行」と呼ばれる症状があることです。間欠性跛行とは『歩いていると脚が痛くなって歩けなくなりますが、休憩するとまた歩けるようになる』という症状のことをいいます。
この間欠性跛行は【下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)】という疾患でもでてきます。
このASOは足の血管の動脈硬化によって足への血流が悪くなり、足へ送る栄養や酸素が不足してしまうことでさまざまな障害が現れます。
このASOと脊柱管狭窄症の鑑別は腕と足の血圧を測るABI検査などで分かりますし、脊柱管狭窄症は自転車や手押し車など前屈みの姿勢で動いている間は間欠性跛行はでないので、その点をみればある程度どちらの疾患なのかが分かります。
ここまでは腰椎や椎間板など比較的体の深いところが原因で起こる疾患でしたが、最後の【梨状筋症候群】という疾患はその名前の通り梨状筋という筋肉が原因となります。
梨状筋はお尻の奥の方にある筋肉ですが、この筋肉が緊張し硬くなってしまうと近くを通っている坐骨神経を圧迫してしまいます。その結果痛みや痺れなどの神経症状があらわれます。
上半身と下半身の神経痛の原因になる代表的な疾患をいくつか挙げました。
上記の疾患が原因となっていることが多いだけで当てはまらない方もおられます。
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こんにちは! 住之江区緑木にある【ゆう鍼灸整骨院】です。
いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。
先日『走っていたら急に膝が痛くなった』と患者さんが来院されました。
学校で野球部に入っているそうで、ダッシュの練習時に痛みがでてきたそうです。
検査してみると、外側の半月板と側副靱帯を痛めていました。
状況的に考えて、走っているときに膝を放ってしまったのかもしれません。
ケガをしたての時は患部に炎症が起こっているので治療はもちろんアイシングは必ず行います。
学生で部活をしている患者さんのほとんどに共通することは『ケガをしていることがバレると別メニューになる』『その結果レギュラーからはずされる』という心配があることです。
これは強いチームになればなるほどチームメイト同士のレギュラー争いが熾烈になるので、多くなってきます。
例え練習試合のメンバーでも、それをキッカケに他の選手にポジションをとられる可能性がでてきてしまいます。
本当は軽いケガでも受傷直後は休むのがベストですが、なかなかそういうワケにもいきません。
当院ではそんな状況の患者さんのために「ケガの状況や程度」「競技でどのような動きをするのか」を考えながらテーピングなどでできる限りサポートしていきます。
ケガや痛みでお悩みの方はいつでもご相談ください。
●当院へのアクセス 地下鉄四ツ橋線 北加賀屋駅 3番出口より徒歩3分
●加賀屋周辺にお住いの患者さんが多数来院してくれています。
●ご新規の患者さん1日3名様までで、予約優先制とさせていただいております。
●定休日 日曜日・祝日・土曜日午後
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あけましておめでとうございます。
今日から当院は通常通りの診療時間になっています。
診療自体は先週のの金曜日から開始していますが、患者さんから『連休中に腰を痛めた』『転けて膝をぶつけた』などケガや痛みを訴えて来院されたり、お問い合わせがあったり、意外と新年早々に調査を崩している方が多くおられます。
連休、特に年末年始となると睡眠時間が少なくなったり、暴飲暴食になったりで生活習慣が乱れがちになります。
その結果、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなってしまいます。
今日から仕事初めの方が多いと思いますが、体調が悪い中お仕事は大変です。
かといって、連休中の生活習慣の乱れが原因では休みにくいと思います。
体調の悪い方はいつでもご相談ください。
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前々から当院では投球フォームの改善のお手伝いをさせていただいてることを紹介させていただいてます。
基本的にこのメニューで来院される方は『肩の痛みがとれない』『肘の痛みがすぐにぶり返す』といったケースがほとんどです。
先日『痛いところはないけど、球速をアップさせたい』という方が来院されました。
来年から中学生になる子どもさんで、すでにチームに入って活躍している状態でしたが親御さんに『投球フォームを変えると投げる球を速くできますか?』と相談されました。
今現在ボールに力が乗っていないフォームで投げていると、フォームを改善することによって球速がアップするかもしれません。
小学生は変化球を投げることを禁止されています。
強いチームに所属していてその中でも球が速い方みたいですが、球の速さだけでいうと体の大きい他の選手には負けてしまうことがあるそうです。
体の大きい力のある選手に勝つためには、筋力アップするか投球フォームを改善するかになってくると思います。
トレーニングをして筋力だけをアップさせても、フォームが良くないと手投げになってしまうためケガに繋がってしまう可能性があります。それにまだ小学生なので投球フォームを改善していく方が間違いなくいいと思います。
と、いうことでメニューを開始しました。
まずフォームチェックをしてみると、腕の振りや角度は他の患者さんに比べると比較的いい方でした。
もしかしたらそのおかげで今まで肩や肘を痛めずにやってこれたのかもしれません。
ただ下半身の使い方をみてみると、上手く力をボールに乗せれていない状態でした。
投球フォームはチェックするポイントがたくさんあります。それを一発で全て覚えて、『もう完璧明日から大丈夫!』というワケにはいきません。
なので当院ではまず下半身、次に上半身、最後にそれを連動させて改善していきます。
初回は下半身です。下半身が使えていないままだと、上半身を上手く使うことはできないからです。
下半身メニューの流れは
フォームチェック→フォーム改善→正しく体を使うための筋肉の処置→セルフストレッチの説明→再度フォームチェック
という感じです。
あとは次の来院日まで家での繰り返しフォーム練習とセルフストレッチをしてもらいます。
次の来院時に再度下半身のフォームチェックを行い、改善されているようなら上半身のフォーム改善に移る予定です。
その時にまた、紹介させていただきます。
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